2010年12月13日月曜日

玉井さん&カンタ氏のデュオリサイタル

大阪のフェニックスホールへリサイタルを聴きに行きました♪

「玉井菜採&ルドヴィート・カンタ デュオリサイタル 」
  ~二つの楽器 八本の弦が紡ぐ豊穣な世界~ 











ヴァイオリンとチェロのデュオリサイタルでした。
私は昔からチェロの音は大好きだったのですが、ヴァイオリンは音色が甲高くて少し苦手だと思っていました。が、この玉井菜採さんの音色は全然違っていて、目からウロコ状態でした。それも特大のウロコ。。。

ヴァイオリンってこんな柔らかい音なんだ!と衝撃を受けました。弦と弓が擦れるような音もなく、小さな音でもホール中に柔らかく響き渡って、大きな音でもちっとも煩くなくて。どこにも角のない音。絶えず響きを持っている音。あまりに自然な音なので聴いているといつの間にかこちらの体も緩んでいくような音。上手に表現できなくてごめんなさい。

私はこんなヴァイオリンの音は聴いたことがありません。チェロよりも深く太い音色に聴こえる時があったのですよ。(楽器の大きさを考えても物理的にはあり得ないことなので、奇跡を見ているのかと本当に驚きました。)一夜にしてファンになりました☆

カンタ氏のチェロも素敵でした。体に余分な力がちっとも入らず驚くほど自然にチェロを弾いておられる姿に見入ってしまいました。途中で何か器具を弦に取り付けて音色を変えて演奏されていたのですが、その器具を取り外す際、かなり豪快に「ブチッ!」と引っ張っている様子に笑ってしまいました。そこまで(その後も)ものすごく繊細に演奏されていたのに、いきなり乱暴にブチッ!(笑)ですから。いやー、外人さんならではの豪快さというか、良い意味でのアバウトさが、なんとも言えずチャーミングでした。

お二人の演奏を聴きながら「体の重心」ということをあらためて考えさせられました。「重心が定まっているからこそ体も音も自由に解放される」ということがあります。今まさに私自身が模索していることなのですが…。また、別の機会にblogに書いてみたいと思います。

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