2012年8月29日水曜日

まいにち練習できる環境づくり

「親が言わないと練習しないんです」

というのは、親御さんからよく伺うお悩み(?)です。

でも実はあたりまえのことなのです。だって子どもなのですから。感受性いっぱい、柔軟で吸収力も高く、がんばる力も可能性も無限に持っている子どもたちですが、まだまだ自制心や判断力は持ち合わせていません。

ご自分の幼かったときを思い出してみて下さい。誰にも強制されないのに、雨の日も風の日も毎日決まった時間、なにかを継続してやったことがありますか?

残念ながら私にはありません。歯磨きと洗顔くらいでしょうか・・・(笑)それですら幼い頃は、親からそうするように仕向けてもらっていなければ、毎日できたかどうか怪しいものですね。

ピアノの練習など、なおさらのことです。

「親が言わないとしない」のではなく、「親が言ってあげるから練習することができる」のです。もちろん波はありますが、子どもは親御さんに「これは毎日ぜったいすることなんだよ」といつも言われていれば「そういうものなのか」と思います。そこから「習慣」は出来ていきます。

「コツコツ努力を積み上げることを子どもさんに経験させてあげる」ために、親御さんも一緒にがんばってください。本人もがんばります。もちろん先生もがんばります。子どもさんは車の本体、先生と親御さんは車の両輪です。どれが欠けても車はうまく前に進みません。