2011年4月21日木曜日

教材について

導入用の教材は、数えきれないくらいたくさんの種類があります。

私自身はメトドローズやバイエルで育った世代です。当時は、他の教材を使っている人を見つけるのが難しくらいよく使われていた教材ですが、今ではだいぶ割合が分散している気がします。

初めて指導用の教材を探しに楽器店へ行った時は、その種類の多さにビックリしました。悩みすぎて2時間くらい棚の前で立ち尽くしていた記憶が…。

ピアノを始める時点での理解力、手の大きさ、指の強さなどは、本当に生徒さん1人1人まったくといって良いほど違います。興味の高まる時期も違いますし、伸びる時期(技術・精神面ともに)も違います。

ですので、同じ学年でも使う教材が違ったり、違う学年でも同じ教材だったり、いろんなケースがあります。(どちらが良い悪いというものではありません)

現在、当教室で使用している導入用教材は、
「ピアノひけるよ!ジュニア」
「ぴあのどりーむ」
「ドレミランド」
「バスティン ベーシックス」
「バーナム ピアノテクニック」(上記教則本と併用)
などです。

教材を進めていくうちに「補強が必要だな」と感じれば、1部分だけ他教材からコピーして勉強することもあります。生徒さんによってあらゆるパターンを考えながらレッスンできるよう、教材研究を進めていきたいと思います。

2011年4月12日火曜日

「がんばる」こと

「教える」というお仕事をさせて頂いていて思うのは、「がんばる」って大切なことだな、ということです。

私の個人的な感覚ではあるのですが、一時期、がんばるなんてダサイとか、別にがんばらなくてもいいよオンリーワンなんだから(ゆとり教育の頃)という風潮が、やたらと強くあったように思うんです。
 
でもその結果、いったい何を大切にして、何を基準に生きていけばいいのか分からない、自分の存在に自信がなく、いつも不安な若者たちが、たくさん生まれてしまったように思います。(と、偉そうに語りながら、私も先輩方から見れば「頼りない最近の20代」とかいう括りに入ってしまうような者ですが…)

「何もがんばったことないし」「何やっても続かないし」と、せっかく自分が今まで歩いてきた人生を、きらきらと語ることができない人。
 「じぶんはもっとできるハズなんだ」と高い理想を掲げながらも、がんばることができずに苦しんでいる人。

今まで出会ってきた中で、こういうひとたち(もちろん、生徒さんのことではないですよ)をたくさん見た気がします。

私は、がんばるって素敵なことだと思っています。

なぜかと言うと、がんばれば必ず「良いこと」があります。「良いこと」は目に見える結果(表彰状だったりトロフィーだったり) の時もあれば、静かに自分の心の中に蓄積されていくだけの、目に見えないものの時もあります(その方が多いです)。

何年も何年も見えなかったのに、突然目に見えるかたちとなって現れる時もありますが、それは「がんばる」ことを続けていた人だけが知ることのできる喜びです。

対象は何だって良いと思います。私はピアノを教えていますので、できればピアノを通して、音楽を通して、そういった体験をして欲しいと思いながら生徒さんと日々向き合っていますが、例えばお勉強でも、ダンスでも、運動でも、地域のボランティアでも、好きなものなら何でも良い。

ただ大切なのは、「続ける」ことと「何らかの犠牲を払うことへの忍耐」を持つことじゃないかなと思います。でも子どもが自力でこのような壁を乗り越えるのは難しいですので、周りの大人のサポートが必要です。

国の教育方針もコロコロ変わり、経済も不安定で物の価値観が簡単に変わってしまうような今の社会で、頼れるものは、自分の心を支えてくれる実績(がんばり)をどれだけ蓄えてこられたか…なのではないかなと感じています。

それがあれば、自分の知らない世界へ踏み出す勇気や、未来の自分に対する希望も、生まれてきます。「結果は分からないけど、精一杯がんばろう。がんばれる。」と自分を信頼してあげられることは、人生の大きな支えになります。私は、そう思います。

2011年4月4日月曜日

声楽発表会♪(伴奏)

昨日、うたの教室IZUMIさん(教室blog→ http://izumi-kana.sblo.jp )の声楽発表会で伴奏をさせて頂きました♪♪

大阪のJR吹田駅直結のビルの中にある、創造活動室のような会場でした。こじんまりしていたおかげで、生徒さん同士が励まし合い、お互いの演奏を聴きながら勉強し合えるような、とてもアットホームで良い雰囲気の発表会になりました。

「うたの教室IZUMI」HPより写真をお借りしました♪

本番は、みなさんとても素敵な演奏でした。きっと声楽の専門的なところ(発声など)では課題が残るのだと思いますが、伴奏合わせやリハーサルの時には無かったような反応(音楽に対する反応)をそれぞれが舞台の上で見せてくださって、伴奏を弾きながら感激しました。

私自身も、昨日は、次に繋がる良い演奏ができたと感じています。
じつは最近、自分自身のピアノに大きな課題があるのを感じていて、練習しても練習してもなかなか自分を信じてあげられず、気弱になっていました。

でも昨日は、(すごく感覚的なことなのでうまく説明するのが難しいのですが)「このまま頑張れば今より前に進めるかもしれない!」という、希望が持てるような演奏ができたんじゃないかなと思っています。

昨日は6名の生徒さんと、講師の先生の伴奏をさせて頂きました。
全部で15曲。(後から数えてみてビックリ)
すごく勉強になる機会をいただいて、感謝しています。

またこれからも前向きに頑張っていけそうです。
ありがとうございました!