まず、
●先生のレッスンを受ける
自分の知らないこと、自分に足りないこと、練習方法など、自分では勉強しきれないことを教えてもらえます。
先生はプロフェッショナルですから、生徒さんとは比べ物にならない知識と経験を持っています。まずは、そういう人間に素直な気持ちで教えを請い、真摯に習うこと。それを無くして上達はあり得ません。
つぎに、
●練習する
せっかく先生に良いことを教えてもらっても、それを自分なりに何度も繰り返して練習し、習得しなければ意味がありません。
レッスンに行かず自分ひとりでたくさん練習すれば上達するかというと、そうではありません。
練習を「山登り」だとすると、レッスンは「道しるべ」です。道しるべも見ずに山へ入り好き勝手歩けば、必ず遭難します。取り返しのつかない方向へ進んでしまっていることもあります。
レッスンに通っているけれど素直さや真摯さに欠ける方にも、同じことが起こります。
ピアノの練習は、やったぶんだけ自分の力になります。そして、やったぶんしか自分の力になりません。
少しやれば少し上手に、みんなと同じくらいやればみんなと同じくらい、人よりちょっとたくさんやれば人よりちょっと上手になります。人が聞いて驚くほど練習すれば人が聴いて驚くほど上手になり、魂を削るように練習すれば聴く人の魂を震わせるような演奏ができるようになるでしょう。