2012年3月22日木曜日

体験レッスン

新入会のシーズンです。先日から、当教室にも何名か体験レッスンのお申し込みを頂いています。(ありがとうございます)

まったくの初心者の方は、相性や、当教室の方針を理解していただけるか、といった点が入会に大きく左右しますが、他教室からの転入の場合はまた少し違ってくるようです。

転入の生徒さんは、前の教室の先生との間に何かトラブル(不満等)があって他教室をお探しの場合が多く、その改善という点が最重要事項になるわけですが、その内容は千差万別です。

指導内容、相性、環境面、考え方、などなど…、本当に色んな要因があります。

体験レッスンの際には、私は率直に、良いと思う点、足りないと思う点をお伝えします。そして、(私の思う)生徒さんの今の状態を踏まえて、親御さんの希望を叶えるにあたり何が必要なのか、どういう意識を持っていただかなければならないか、ということを、じっくりお話しています。

マイナスの内容を受け入れられなかったり、面倒に感じられる方もおられると思います。
そういう方は入会されません。

今日たまたまこの話をしていた大人の生徒さんに、「先生は営業的なこととか、利益を求めるようなことは、向いてないですよね。芸術家っていう感じです。」と言われてしまいました。(^^;)

それってどうなんだろう。(笑)

でも…、実はそれで良いかなとも思っています。

率直な思いを隠して営業的なやり取りだけで入会して頂いても、きっと後が続かないと思いますし、それは生徒さんにとっても大きなロスになります。私の率直な意見や指導方針を聞いて、それでもここで頑張ってみようと思ってくださる方とは、きっと良いレッスンができると思います。

それに、「良いものは良い、良くないものは良くない」といつでも誰にでもぶれることなく言える先生じゃないと、今うちに来てくれている生徒さんたちにも信用されなくなってしまう。相手によって評価が変わる先生に褒められたって、嬉しくなんかないですものね。

どんなレベルでもどんな段階でも、「良い音(弾き方)は良い」し「良くない音(弾き方)は良くない」、それは譲れないことです。レッスンの中でも妥協はしません。(生徒さんの段階に応じたレベルで)

そんなことを色々考えた1日でした。とりとめもなく。