2012年4月19日木曜日

ピアノのメンテナンス

調律は3月にして頂いたばかりですが、今日は「調整」のために、調律師さんが来て下さいました。

簡単に言うと、「調律」は音程(音の高さ)のズレを正確にすることで、「調整」はタッチを柔らかくしたり硬くしたり、鍵盤の重さを変えたり、ピアノのメカニック的な部分に色々手を加える作業です。

「調整」は時間と手間がかかることもあり、普段なかなかして頂けないものなのですが、前回から来て下さっている調律師さんがとてもよくしてくださって、わざわざ2度に渡って時間をとり、とてもていねいに調整してくださいました。




鍵盤がこんなことに!(全部外してバラバラの状態)

珍しいので写真を撮らせてもらいました。
ピアノの中身ってこんな風になっています。おもしろいですね。^^

2012年4月16日月曜日

ハーバーランドコンサート2012.4.14

ハーバーランドコンサート(主催:新響楽器)に出演させて頂きました。

今回はソロで「イタリア協奏曲(バッハ)」を、声楽との共演で「Convien partir(ドニゼッティ)」と「舟歌 -片戀-(團伊玖磨)」を演奏しました。

ソロ演奏
声楽との共演

歌っているのは母です。久しぶりの親子共演でした。

同じコンサートに親子で出演し、ソロと共演をする、というのは、思っていた以上に大変なことでした。練習時間の配分、緊張感の持続、本番での集中の切り替えなど、けっこういろいろと神経を使いました…。でもその中で、ソロ、伴奏とも納得できる演奏ができたのは、私にとって大きな進歩だったと思います。

本番前にプロティッチ先生のレッスンへ行った時に、先生から頂いた言葉が印象的だったので、ここに書き留めておきたいと思います。

「コンサートでの大きな成功を祈っているわ。きっと良い演奏ができるでしょう。でも私たちはそのコンサートのためだけに今日レッスンしたわけじゃないでしょう。さあ、もっと未来の話をしましょう!次は何を弾く?勉強、勉強、勉強よ。」

こう言われて、あらためて、「あぁそうか、舞台は通過点なんだ。」と思いました。もちろん舞台で良い演奏をするために練習を重ねているのですが、成功しても失敗しても、そこに留まることはできない。ただただ、高みへ歩き続けていくんです。演奏する人は。

先生から最高の励ましをいただいた気がして、勇気がモリモリ湧いてきたのでした。

コンサートには、友人や、生徒さんなど、たくさんの方が応援にかけつけて下さいました。あらためまして、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。お花や贈り物もたくさん頂いて、とてもうれしかったです。
本当に、ありがとうございました!







2012年4月12日木曜日

プロティッチ先生のレッスン(2012.4.12)

今日はプロティッチ先生のレッスンでした。

やっぱり先生の音楽は素晴らしくて、その音楽に触れていられるというだけで、本当に本当に幸せな時間でした。先生の深い音楽と光のような音から、心にいっぱい喜びや希望をもらって帰ってきました。

レッスンでは、先生のおっしゃる通りに弾けなかったり、なかなか思うようにいかないのが自分自身のピアノなのですが…。

今日は今度のコンサートのリハーサルがてら、最初に通し稽古をして頂きました。通して弾くと、うまくいかない箇所がたくさん見えてくるので、とても勉強になります。

弾き終わると、すごく褒めてくださってホッとしたのですが、「Very nice!! I tell you just a little things.」と仰ってから2時間半くらい、1音1音についてそれはそれは細かく丁寧に教えてくださいました。

妥協なしのレッスンをして下さるので、1つのフレーズに何十分もかかることも。私が「トホホ」という顔をしていると、先生は「コンサート前にこんなレッスン来たくなかったんじゃない??」と大笑いされていましたが(笑)

とんでもございません…。本番が近くなってくると大きな範囲ごとに練習することが増えてタッチが乱れてくる傾向にあります。だからこそフレーズがうまく弾けなかったり、音楽がうまく繋がらなかったりするのですが、自分自身でそれに気づくのはとても難しいのです。

今日のレッスンで、あらためて先生に指摘していただいたので、とても有り難かったです。もう一度細かくさらい直してがんばってみます!

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先生のお宅でランチをいただきました♪

準備をして下さる先生
準備をお手伝い
たっぷりスープ


2012年4月8日日曜日

大人の生徒さんのための弾き合い会

プログラム
今日は、大人の生徒さんのための発表会でした。場所はいつものレッスン室です。

「発表会」や「コンサート」というと、なんとなく大層で緊張する…ということだったので、「弾き合い会」にしましたが、あまり関係なく緊張されていました。(あたりまえですね。笑)

大人の生徒さんたちは、日頃の様々な御用やお仕事の合間を縫うようにしてレッスンに通ってくださっています。その原動力となる「ピアノが好き」「素敵に弾けるようになりたい」という思いは本当に尊いといつも感じます。

そんな皆さんの日頃のがんばりを披露する場、達成する喜びを感じられる場があれば…と思い、この小さな発表会を計画しました。

皆さん口をそろえて「ソロでの演奏なんて久しぶりで、緊張します」と仰りながらも、レッスン毎に曲が仕上がっていく喜びを感じつつ、当日を楽しみにしてくださっていたように思います。

本番前のレッスンで、私が繰り返し皆さんにお伝えしたのは、「つっかえたって、弾き直したって、全然かまいません。(間違えずに最後まで弾くということがひとつの大きな要素である子どものレッスンとは、また少し違うので…)この音をどう弾くか、このフレーズをどう歌うか、ここをスムーズに弾くためにどんなテックニックが要るのか、、、そんな細かいレッスンをご一緒にやってきました。この曲を美しく弾くために。それが1つでもたくさん出来るように、どの瞬間も、音楽を思いながら弾いてください。つっかえても、次のフレーズをどう歌うか考えてください。間違えないことより、そのことの方がずっとずっと、大切です。」ということでした。

今日はどの生徒さんも、それぞれの段階において充実した、素敵な演奏を聴かせてくださいました。緊張でうまくいかないところや、いつものように弾けないところは、当然ありましたが、それよりも、最後の瞬間まで冷静に音楽を感じながら演奏できたことは、素晴らしいことです。

大切なことはしっかりと伝わっていて、それがなによりも、うれしいことでした。