プログラム |
「発表会」や「コンサート」というと、なんとなく大層で緊張する…ということだったので、「弾き合い会」にしましたが、あまり関係なく緊張されていました。(あたりまえですね。笑)
大人の生徒さんたちは、日頃の様々な御用やお仕事の合間を縫うようにしてレッスンに通ってくださっています。その原動力となる「ピアノが好き」「素敵に弾けるようになりたい」という思いは本当に尊いといつも感じます。
そんな皆さんの日頃のがんばりを披露する場、達成する喜びを感じられる場があれば…と思い、この小さな発表会を計画しました。
皆さん口をそろえて「ソロでの演奏なんて久しぶりで、緊張します」と仰りながらも、レッスン毎に曲が仕上がっていく喜びを感じつつ、当日を楽しみにしてくださっていたように思います。
本番前のレッスンで、私が繰り返し皆さんにお伝えしたのは、「つっかえたって、弾き直したって、全然かまいません。(間違えずに最後まで弾くということがひとつの大きな要素である子どものレッスンとは、また少し違うので…)この音をどう弾くか、このフレーズをどう歌うか、ここをスムーズに弾くためにどんなテックニックが要るのか、、、そんな細かいレッスンをご一緒にやってきました。この曲を美しく弾くために。それが1つでもたくさん出来るように、どの瞬間も、音楽を思いながら弾いてください。つっかえても、次のフレーズをどう歌うか考えてください。間違えないことより、そのことの方がずっとずっと、大切です。」ということでした。
今日はどの生徒さんも、それぞれの段階において充実した、素敵な演奏を聴かせてくださいました。緊張でうまくいかないところや、いつものように弾けないところは、当然ありましたが、それよりも、最後の瞬間まで冷静に音楽を感じながら演奏できたことは、素晴らしいことです。
大切なことはしっかりと伝わっていて、それがなによりも、うれしいことでした。
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