2011年11月10日木曜日

大人の生徒さん

今朝は1年半ほど前からこの教室に通って下さっている大人の生徒さんのレッスンでした。

この生徒さんは、ピアノを本格的に始められたのは大人になってから。最初は他教室のグループレッスンに通っておられましたが、もっとじっくりレッスンを受けてみたいとのことで、当教室をお尋ねくださいました。

最初は、指で鍵盤をしっかりつかむことも、リズムを正確に取って弾くことも、苦労されていましたが、いつも前向きに着実に取り組んで下さって、この1年ほどで見違えるほどに上達されました。(ご本人もその変化を感じて喜んでくださっているのが、私も嬉しいです)

大人の生徒さんは現在、4名いらっしゃいます。みなさん2〜3週間に1回のペースでコツコツと通って下さっています。いつも感じるのは、それぞれ日常生活(お仕事、育児、介護、など…)がおありの中で、「ピアノが上手になりたい」「素敵にピアノを弾きたい」という想いでレッスンに通って下さっていることの、尊さや、素晴らしさです。

私などは、教師であり、専門的に音楽を勉強している身であり、練習しレッスンへ通い勉強し続けるのは、半ば「おしごと」というか「あたりまえ」のようなものですが、教室に来て下さっている方々は、そうではありません。

「ピアノを弾かなければならない」 理由はなにもありません。ただただ純粋に「音楽が好き」「ピアノを弾きたい」「上手になりたい」という想いで通って下さっている方ばかり。

色んな生活のご事情で、よく練習してこられる回もあれば、ほとんどピアノに触れられていない回もあります。小さなお子さんのおられる方などは、お昼寝してるあいだにこっそり練習しました!と仰る方もおられます。それでも、一生懸命にレッスンへ来て下さるのです。

そんな風にピアノに取り組んでおられる皆さんの姿をみると、「自分なんかよりよっぽどすごくて、えらい。」と、いつもつくづくそう思います。そして「ピアノが好き、上手になりたい」という根本的な、でも一番大切な想いに、あらためて気付かされます。

そんな生徒さんたちの素敵な想いを大切にできる教室でありたいと思いますし、私自身もまた、大切にしていたいと思います。

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